木製パネルに水彩紙を水張りするやり方について紹介します。
水彩紙の名称があるくらいですから、これは、紙です。
この紙をしわがなくきれいに貼るには方法があるのです。
単純に紙を木製パネルに貼り付けてもうまくいきません。
水張りと言って、水を含ませた紙を貼り付けて固定することで、きれいに貼り付けることが出来ます。
原理は簡単な理屈なのですが、水を含ませた紙は全体が伸びた状態になっているので、そのときに、木製パネルに貼り付けて固定させて乾燥させると、紙が収縮するので、ピンと張る状態になり、表面がフラットになるというものです。
必要なもの。
- 木製パネル
- カットした水彩紙
- ガンタッカー (ハンドタッカー)
- 水張りテープ
水彩紙を水につける
カットした水彩紙を水につけて十分に水を含ませます。
用紙の大きさに合わせて水をためておけるものに水を入れてその用紙を沈めてください。
小さめのサイズのものであれば洗面所のシンクに水をためてそこに水彩紙を沈めておくのも良いです。
大きめの場合は家の中でもっとも広い面積の水をためることの出来る容器と言えばバスタブでしょう。
用紙の大きさに合わせて選択をすればOKです。
時間は、余裕のある時間に早めに水にしずめておくだけしておいて、忘れたころに水張りをすると、本当に充分に水が含まれているので良いと思います。
水につけておく時間をカウントすると、結局他のことが出来なくなるように思います。
15分ぐらいで十分とよく聞くのですが、そこをカウントするくらいなら、1時間ぐらい前に水につけておいて、時間に気を使うことなく、十分に水を含んだ水彩紙で水張りしたほうが良いと思います。
木製パネルに貼り付け
十分に水を含ませた紙をフラットなスペースに置いてその上に木製パネルを置いてください。
表裏が有るので向きを注意してください。
各辺の紙の張り出し量を目で見て調整してください。
紙が濡れているので、木製パネルに張り付いてしまうので、紙を引っ張ってもずれないので、置くときに一度で決めるつもりですると良いです。
ガンタッカーで固定
ガンタッカーで一辺の中央からスタートして打ち付けてください。
そのときあらかじめ紙を引っ張って伸ばしてからのほうが良いと思います。
このあとは、都度、紙を引っ張りながら、対角で打ち付けていくということを繰り返します。
間隔は私の場合は10cm前後で打ち付けています。
角の所なのですが、このように飛び出しが出来るので、折り曲げてそこに打ち付けます。
ここを普通に曲げると隙間やゆがみが生じあとでしわになりやすいので、私の場合は、ハサミで切ってしわが出にくくする工夫をしています。
こんな感じで、折り曲げて打ち付けます。
あとで水張りテープを貼るときのために、裏側への折り曲げもしやすいようにハサミを入れています。
4つの角をしたら、打ち付けは完了です。
この段階では、表面は、引っ張りながら打ち付けたとしたとしても、完全なフラットにはなっていないと思います。
そこは、乾燥したらピンと引っ張られてフラットになるので、大丈夫です。
水張りテープの貼り付け
乾燥すると紙は収縮するので戻り防止のために水張りテープを貼っておきます。
こんな感じで購入時点で袋の中に入っています。
使ったらまた戻して密封しておけば次も使えます。
湿ってしまったら、端面の糊がお互いにくっついてしまって巻いてあるテープをはがすことが出来なくなってしまいますのでここはしっかりとしましょう。
水張りテープを糊面を水で濡らして紙と木製パネル部分をまたがるように貼り付けます。
角のところは、ハサミで、切込みを入れているので、そこだけは、紙の上からかぶせるようにして水張りテープを貼っておきます。
乾燥させる
水張り直後の状態です。
若干のしわが見られます。
このまま、乾燥させます。
私の場合は、絵を描く何日か前にこれをしておきます。
乾かした当日に描くということはしていないです。
完全に乾燥させてフラットな状態を確認してから絵を描くようにしています。
絵を描くときに大量に水を使うので、そのとき少ししわが出ることもあるのですが、最終的に乾燥したときにフラットに戻るという確信がもてるので、このようにしています。
あらかじめ複数枚を作っておくことも良いかもしれません。
そうすれば描きたいなと思った時にすぐに取り掛かれます。
完全に乾燥した状態です。
フラットな面になっています。
フラットかどうかを見る時ですが、斜めに見て微妙なしわによる影がないかを確認すると良いです。
描く本人が納得いく面の状態であれば、それでOKです。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
参考になることがあればうれしいです。