私が絵画制作で主に使用している絵の具を紹介します。
仕様の説明もしますが、メーカーのホームページに詳しい説明は有るので、ここでは、実際に使っている者としての使用感も書きたいと思います。
アキーラ
水性 アルキド 樹脂の絵の具で、メーカーはKUSAKABEです。全72色です。
特長
- 水溶性
- 表面は早めに乾きますが、内部はゆっくり乾きます。
- 乾燥したらとても堅牢になります。
- とても発色が良い
他にもありますが、自分としての重要な要素はこれらになります。
私は、油絵も描いていたことが有りますが、匂いとか、手入れとかが面倒なところが有り、敬遠するようになり、また、絵本で見かけるすばらしい水彩の絵に魅了されて、水彩画を描くようになりました。
しかし、かなりの期間と時間を費やし描き続けるも、出来栄えに満足いくものとならず、最終的には、アキーラをメインに使って描くようになりました。
私にとっての絶対条件は、水溶性で、発色が良いというものです。
満足のいく発色の良い水彩の作品がどうしても、出来なかったのです。
試しに、アキーラを使ったら、満足のいく発色で描けたのです。
ただし、発色だけのことを言えば、アクリル絵の具も良いです。
アキーラーとの違いは、乾燥時間ですね。
アクリル絵の具の乾燥時間は割と短いです。10分程度。
一方、アキーラは、表面は割と早めに乾きますが、内部はゆっくり乾きます。
これが良い理由は以下となります。
- 表面は早めに乾くので、重ねて描くことは可能。
- 内部はゆっくり乾くので、これは使っている筆にも同じことが言えて、使用後の、筆洗いをが楽。
- パレットに出した絵の具の乾燥時間をあまり気にせずに使用できる。数十分程度なら、固まらず、水で溶かせる。
アクリル絵の具は割とすぐ乾くので、パレットに出した絵の具とか、筆に付いた絵の具とかが乾いてしまわないかを注意しつつ描くことになります。
ここは、好みのところもありますが、私的には、パレットや筆に付いている絵の具の乾燥を気にして描くよりは、アキーラの方が性に合っています。
あまり気にせずに描けてそこは気に入っています。
使用感
アキーラは、多めの水で溶かせば水彩と同じ技法で描くことは出来ます。
チューブからだしたものをそのまま塗り付けることもできます。
描く人次第でなんとでもなります。
私の場合は、もともと、水彩画からアキーラに変えた経緯からだと思いますが、水彩紙を木製パネルに水張りしてそこに描いています。
直接板にも描けるのですが、ここは好みでしょう。
水彩の技法を使ったり、油絵の技法と同じ描き方をしたりと、様々の技法を駆使して描いています。
加えて、時々、部分的に水彩絵の具を使って描くところもあるので最終的には、完全に乾いたあとに表面保護のスプレーをかけています。
これにより水彩絵の具の部分も含めて耐水性にしています。
水彩の作品では、額装したときに、表面の保護のために、アクリル板をかぶせる形にするのですが、どうしても反射して見にくいので、あまり好きではありません。
アキーラを使って描くようになってからは、油絵の作品と同じ額装で済むようになり、アクリル板も無いので、とてもすっきりしています。
そこも気に入っているところです。
使い方
これは私の使い方ですが、私はあまり混ぜて色を作らない派です。
アキーラは全72色ですが、全部ではないですが、買える限りの色は取り揃えています。
カタログに有るのに在庫がなくて買えないものも少々あります。
あと、これは不要かなというのも若干あります。
正確に数えていませんが、60色程度はあると思います。
ごちゃ混ぜですが、ここから、取り出して使っています。
私の場合は、チューブから出した色をあまり混ぜずにそのまま使ってキャンバスに色を置いて、その上から重ねて描くことで、キャンバス上で色を作り出すような描き方をしています。
その際、アキーラの絵の具には透明性に関する特性がありそれにより使い分けています。
同じような色でも、「透明」、「半透明」、「不透明」のものがあり、そこは、塗る前に確認してから絵の具を選んでいます。
透明だと、下に塗った絵の具の色が透けて見えるので、それを計算に入れて塗りますし、不透明だと、下の絵を背景としてその上に人物を描いたりするときとかで使ったりしています。
最後に
アキーラは乾燥が遅いのですが、それでも、ほったらかしにすると筆がダメになるので、いつも手入れは怠りません。
筆も大事なものなので、私は、「キレイキレイ」で丁寧に洗っています。
筆もなるべく痛まないように、でも、絵の具はしっかり落としたいということから、考えてこのようにしています。
結構、良い感じで、洗えています。
これで、次も、気持ちよく使えます。
パレットも100円ショップの使い捨てのものを使っていますが、最後には、都度、拭き取っています。
↓は、作品の一部ですが、見てもらったらわかると思いますが、発色は良いです。
個人的には、おすすめなので紹介しました。
使ったことが無い人は、ためしに使ってみてください。