古地図の精度が当時の航海技術に見合わないほど高いものであるという実例があります。
hadji ahmed world map #396がその中の一つです。
地図の左上が北アメリカであることは見てとれると思います。
この地図の製作年は、1559年です。
一方、当時の航海技術に対して、いかにこの地図が高い精度であるかについては、以下のように考察します。
大航海時代
- ヴァスコ・ダ・ガマが1498年、ヨーロッパ人として初めてインドのカリカットに到着。
- マゼラン及びエルカーノにより1522年に世界周航を果たす。(南アメリカ経由)
- フランシス・ドレークにより1580年に2回目の世界周航を果たす。
経度の歴史
航海を安全に行うためには経度を出来るだけ正確に測定することが求められますが、地図が製作された1599年頃はまだ経度を正確には測定する技術はなかったのです。
経度の測定としては、時刻と太陽の位置から測定する方法があり、クロノメーターの普及によりようやく精度の高い測定が可能になったのは、1700年代に入ってからです。
当時の航海技術レベルから考えられること
当時の航海技術レベルから考えられることは、1599年に精度の高い世界地図が有ること自体が、時代背景に対して相いれないことであると言えます。
これは、グーグルアースからのスナップショットですが、hadji ahmed world map #396の北アメリカの地図精度が高い精度のものであることがわかります。
- 地図製作年は1559年。
- 時期としては大航海時代と一致。ようやく世界周航が達成されていった時代。
- 当時の航海技術はまだ未熟な段階。
- 精度の高い経度測定ができるようになったのは1700年代に入ってから。
このことから、この古地図の精度が当時の技術に対していかに高いものであるのかがわかります。
このことを説明する必要が出てきます。
考えられることとしては、古代に存在していたけど、今では忘れ去られた文明の時代に作成された地図を流用して作られたものではないかということです。
地図の製作者は自ら測量をして作ったわけでなく、すでにある地図をもとに編集(つなぎ合わせる等の作業)をして完成させています。
その元となる地図は、製作年当時として、既に古地図であると考えられます。
その中には、出元がわからない古い地図もあります。
この考えから言えば、この地図が製作された当時の時点で、古代に作られた古地図が存在しており、その地図の精度が非常に高かったと考えられます。
従って、過去にそのような技術を持ち合わせていた文明が存在していたが、何らかの理由で忘れ去られてしまっているということなります。
このことは、既に、複数の人から既に主張されていることなのですが、あらためて検証した結果、同じ結論であることを確認できました。
チャールズ・ハプグッドによる著作:
参考:MAPS OF THE ANCIENT SEA KINGS Charles H. Hapgood P100